インタビュイー(写真左)
大山:GMOリサーチ株式会社ITセキュリティ&品質管理部シニアマネージャー。入社3年目。システム開発における品質管理全般と情報セキュリティを担当。QA部門の立ち上げやISMS認証取得等の業務に携わる。北海道札幌市出身。社会人としては長らく福岡県に在住。GMOリサーチ入社に伴い東京へ。
インタビュアー(写真右)
益山:GMOリサーチ株式会社システム部所属。技術広報2年目。主な仕事内容は、開発ブログの運営やSNSの更新、インタビュー記事の執筆など。鹿児島県霧島市出身。趣味は読書と漫画で、進撃の巨人の完結によりようやく日常に平穏が訪れた。
新卒入社は大手飲食チェーン、そしてパチンコ屋の店長を経てIT業界へ
–今日はよろしくお願いします。早速ですが、これまでの経歴をざっくり教えてください!
大山:新卒で大手飲食チェーン店に入社して、数年働いた後にパチンコ屋に転職して店長させてもらって。20代のほとんどがITに全く関係の無い業界だったんですけど、20代終盤でIT企業に転職してきました。
–おお〜興味をそそられる経歴。IT業界に転職しようと思ったキッカケは?
大山:僕が新卒で入社した頃って、ちょうど店舗に1台コンピュータが置かれ始めて、そこから色んな業務ができるようになってきた時代だったんです。インターネットが生活の一部になっていくのを目の当たりにしていたので、せっかくならIT業界に行ってみたいなと。
–なるほど。
大山:そして最終的に入社したIT系の会社から、常駐みたいな形で最初に派遣された現場が某大手IT企業の品質検証部門でした。確かちょうど30歳の時で、これが僕のQAエンジニアとしてのスタートになります。その会社で数年働いた後、テスト専門会社に転職しました。そこで2年ほど部門長を務めたのですが、やっぱり自社でサービスを持ってる事業会社で働きたいと思い、GMOリサーチに入社した形になります!
–どうして事業会社に転職したいと思ったんですか?
大山:うーん、もちろん一社と長くやりとりを続ける場合もあるんですけど、やっぱりテスト専門会社だと基本的には一つの案件が終わったらそこで終了なんですよね。ノウハウが溜まったから次はもっと効率よくテストできるぞ!みたいな改善のサイクルを回していくのって難しい。なので自社サービスを持ってる会社で、継続的にPDCAを回しながら品質改善活動してみたいと思いました。
「QA部門立ち上げ」に魅力を感じてGMOリサーチに入社
–大手IT企業での長年の品質保証、そしてテスト専門会社での部門長を経て、満を持してGMOリサーチに出会うわけですね!
大山:そういうわけです(笑)転職活動を始めてオファーいただいた中の一社がGMOリサーチでした。
–他の会社からもオファーがあったとのことですが、何故GMOリサーチに・・・?
大山:入社の決め手は大きく二つありました。一つ目が、そもそも当時GMOリサーチには、テストを専門にやる部門ってなかったんですよ。なので、テスト部門の立ち上げをしてくれて、コアメンバーになってくれるような責任者を探しているというお話で。他の企業も部門責任者的な立ち位置ではあったものの、『一から立ち上げる』ってところがかなり魅力的に感じました。
–確かに、かなり裁量大きいですよね。
大山:そうそう。それに面談の時に説明してもらった今後のビジョンが明確だったので、僕としても入社後の動きをなんとなく描きやすかったです。そして二つ目に、実は面接の時に安藤CTOと当時の部長が僕の住む福岡県まで会いにきてくれたんですよね。確か最終オファーみたいな形でいらっしゃったんですけど、普通にみんなで居酒屋でお酒飲みながら色んな話をして(笑)自分の上司になるかもしれない人って大事じゃないですか。実際に直接話してみて、安藤CTOの雰囲気に惹かれたっていうのも理由の一つです。
–安藤さんは、福岡まで行かれてたんですね!部門の立ち上げって結構な大役だと思うんですけど、そこまで熱心なオファーをもらっていてすごいです。一体面接で何を言ったらそうなるんですか?
大山:うーん、「僕はテストしません!」って言いました(笑)
–えっ??
QAエンジニアなのに「僕はテストをしません」宣言、その真意とは?
–僕はテストをしませんって、じゃあ誰がテストするんですか!?
大山:(笑)元々前職で海外のオフショアチームを作ったり、外部委託チームの立ち上げをやったことがあって、入社後の仕事がかなりイメージできていたんです。実際ゴリゴリテストをやるなら、若い人の方が頭の回転も速いし、新しい技術や知識を身につけるにも効率がいいと考えていて。
–ふむふむ(まだ理解していない)
大山:面接では、「自分が入社後に求められている役割は、ケースバイケースでテスト業務を行えるような仕組みを整えて、適した人材をアサインできる体制を構築することだと思っているので、自分ではテストをしません」ということをお話ししました。まずは優秀な元部下を一人連れてきたら『勝ち確』だなーなんて考えながら・・・(笑)そんなわけで、今はその時連れてきた元部下の方がフルタイムで1名+業務委託で0.5人月働いてもらってる+僕の3人で、時々アウトソースしながらGMOリサーチのテスト業務を担っています。
–なるほど!!!(理解した)
部門立ち上げまでの実際のステップ
–実際に入社してみて、どう感じましたか?
大山:悪い意味ではなくと前置きした上で、これは安藤さん本人にも折に触れて言われるんですけど、ビッッックリするくらい放置プレイでしたね(笑)あ、でも一から立ち上げって話だったし、自分の中では入社前後でのギャップは全然なかったんですけどね。放置とは言え、目指すゴールは共有されていたのでそこに向けての計画書みたいなものは入社後すぐに作りました。なんの指示もなかったですけど、一応(笑)
–完全に信頼されていたんですね。
大山:そうなんですよ。今となってはそのスタイルがありがたかったし、自分にすごく合ってたんだなと思います。これだけ信頼して自分の裁量でやらせてくれるんだから、期待に応えなきゃいけないな、と良い意味でプレッシャーも感じましたね。大山を採って失敗だった!と思われることがあってはならないなと、気が引き締まりました。
–そこからどのように立ち上げを進めていったのでしょう?
大山:まずはリサーチを行いました。開発プロジェクトが年間何件くらいあって、いくらくらいの予算をかけていて、その中でテストの予算はいくらで、その分の何%を新しく立ち上げるテストチームで担当すべきなのか〜みたいなことを調べてましたね。そこでターゲットになりそうなプロジェクトを決めて、計画書を作ったり、年間計画書を経営陣にプレゼンしにいったり。そこでOKをもらってから具体的な動きを進め始めて、チームメンバーの迎え入れなんかをして今に至るって感じです。
–失礼かもしれませんが、すごくサクサク〜っと進んでいったように聞こえます。
大山:そうですね。本当に、皆さんのご協力のおかげで立ち上げはすごく上手くいったと思います。安藤CTOの自己の裁量に任せてもらえるというスタイルも僕には合ってましたし、面接時点で思い浮かべていた計画がピタッとハマったのも良かったです。
あとは、元部下のHさんという、この仕事にかなりフィットする人材をアサインできたのもすごく大きいです。以前、あるエンジニアさんに「過去にもGMOリサーチでテスト業務の改善をしたり、別のベンダーさんにテスト業務やってもらったこともあったけど、あまりしっくりこなかった。でも今はすごいしっくりきてるしフィットしてると思う」と言っていただけて、あの時感じた『勝ち確』は間違いじゃなかったなと、思いました(笑)
野望は「QAエンジニアの地位向上に貢献すること」
–なにか今後の展望はありますか??
大山:仕事の面で言うと、テスト業務に関する資料やデータ等が整理しきれていないので、そこの整備が一つ。それとQAチームがテスト業務を行うようになったことで、従来通りにエンジニアさんをアサインしていたら手隙の時間ができてしまうことがあって。プロジェクトの計画段階でその辺の調整にもチャレンジして、ちょうど良いバランスを見つけていきたいというのがもう一つですね。そしてもう一つ・・・。
–もう一つ・・・?
大山:一つ、小さな野望があります(笑)
–聞かせてください!!
大山:単刀直入に言うと、QAエンジニアっていう役割の地位とかポジションをもうちょっと上げていきたいんです。僕は前職テスト専門会社にいたってお話をしたと思うんですけど、同僚たちの退職理由で多いのが「 QAエンジニアとしての潰しの効かなさ」だったり「キャリアプランに不安を抱えている」だったりするんですよ。
–なるほど・・・。
大山:僕は今シニアマネージャーをやらせてもらっていて、どうしてもポジショントークみたいになってしまうんですけど・・・。QAエンジニアっていう一つの分野でもコツコツ実績を示していけばば自ずと周りも認めてくれるし、仕事もついてくると身をもって実感しています。僕が頑張っている姿を見て、少しでも希望を持ってくれる人がいればいいなと思いますし、僕が頑張ることが、巡り巡ってQAエンジニアの地位向上の一端を担えれば嬉しいです。なので、今後も頑張ります!!というお話でした。
–大山さんはQAに留まらず、実際にあらゆる業務をこなしているので説得力があります。 QAエンジニアの明るい未来のために、これからも頑張ってください!!
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