(※2020/9/8追記)
はじめまして。スズキです。
2019年8月にGMOリサーチにJoinし現在はシステム部でエンジニアの中途採用を担当しています。
突然ですが、昨今の転職市場において特に「エンジニア採用」の難易度が高いことはご存じでしょうか。
SNSやアプリの進化はもちろんのこと、AIなどを活用した新サービスの普及が進むなか、エンジニアを含むIT人材の不足は年々深刻になると考えられており、もはや求人情報を提示して応募を待つだけでは必要な人材の確保は難しくなってきています。
そんな背景において「採用未経験」かつ「非エンジニア」という圧倒的不利な状況でエンジニア採用市場に参戦してしまったスズキが、素人ながらどのようにエンジニア採用に取り組んできたか、について本日は書いていこうと思います。
テックブログっぽくない内容ですが、箸休め程度にゆるりとお付き合い頂けますと幸いです。
■入社当初のスペック
スズキマキコ(採用Lv1)
採用経験値:
アルバイトの面接を一度だけ
エンジニア系の知識:
以前に約1年ほどGMOリサーチの同じくシステム部で働いていた経験あり。
といっても事務全般がメインだったためエンジニア系の知識はほぼ無し。
それどころか意味もよく分からないくせに単語だけは無駄に知っていたりするので余計にたちが悪い。
■採用業務について
現在行なっている業務を挙げてみました。
- 求人票の作成
- スカウト送信リスト(プール)の作成
- スカウトメール送信
- カジュアル面談
- 紹介エージェントとのやりとり
- 採用データ作成(スカウト返信率、エージェントさんの紹介数など)
わたしの入社前は弊社CTOの安藤が一人で(+後半は業務委託でフリーの採用担当さんにも協力してもらいながら)これらの採用業務を回していたようです。
現在も採用におけるほぼ全ての工程で必ずCTOが参加したり、チェックしたりしています。
技術的な部分は今後も大いに頼るつもりですが、多忙なCTOから採用業務を少しでも巻き取りたい・・
そのためにいかにCTOの脳内をトレースした動きができるか?をテーマに採用業務に従事しております。
■他職種との比較で見るエンジニア採用市場
冒頭でも少し触れたエンジニア不足について、もう少しだけ詳しくみていきたいと思います。
こちらはDODAにて発表されている職種別の求人倍率の推移です。
※オレンジの折れ線がエンジニア(技術系/IT・通信)
他職種と比較しても圧倒的に高い倍率で推移しているのがわかります。
2020年4月以降はコロナ渦の影響もあり下降していますが、6月時点のエンジニア求人倍率は約7倍、つまり1人のエンジニアに対し7件もの求人があり、今なお「超・売り手市場」であることに変わりはありません。
また、上記に加えてエンジニア採用を難しくさせているのが、”エンジニアが使う用語理解できない問題”です。
その専門性ゆえ、丸腰の非エンジニアが応募者のスキルや経験を“自社の採用要件に合致しているか”正しく見極めるのは至難の業と言えます。(白目)
■直面した問題
そんなこととはつゆ知らずエンジニア採用市場に飛び込んでしまったスズキですが、当然ながら問題が次々に襲い掛かります。
問題その①レジュメが解読不能
最初のミッションはスカウトサービスの送信リストを作ることでした。
レジュメが読めないと話にならないのですが、並ぶのは意味不明の横文字。
横文字、というかもはや暗号。
問題その②スカウトが響かない
次のミッションはスカウトメールを送信することでした。
“テンプレ感をなくすことが重要、一人一人ラブレターを書くように”
という基本戦術に則りスカウトを繰り出しましたが、あえなく敗退。
今思えば知識不足かつエモさ120%で構成された600字超のスカウト文面はエンジニアの心には刺ささらなかったのでしょう。
問題その③求人票が作れない
書き方がよくわからないので他社で似たようなポジションの募集を参考に作ってみたのですが、ツギハギ感満載の求人票が出来上がり、それなりにPVはあるものの応募なしという悲しい状況でした。
問題その④面談・面接で石化
技術的な質問はもちろん、自社の説明や技術以外の部分でマッチングを図るといった人事的な動きもできず、緊張も手伝ってかなりの高確率で固まりました。
面談に同席しているCTOの安藤を横目に「頼むから技術的な話を振らないでくれ・・・」とヒヤヒヤする場面もあったり・・・w
すでに“問題”のフォーカード。
一時期システム部にいたというだけで高を括っていたスズキは完全にノックアウトとなりました。
■エンジニア採用のためにやったこと
問題が山積みすぎてこのままでは仕事にならないので、少しでもエンジニア系の知識をつけるべく、とにかく調べる→聞く→勉強する(①~⑤)を繰り返し、並行して人事的な動きが出来るように⑥、⑦を進めました。
①Google検索
まずはググるに限ります。
②Slack検索
レジュメでわからない用語が出てきて「それって自社でも使われているんだっけ?」みたいな時には自社Slackで検索かけたりしてました。
特にリモートワークが始まったばかりのころはこういうちょっとした質問がしずらかったりしたので重宝しました。
③note、Qiitaなどを徘徊
Qiitaは難しそうなイメージですが、初心者向けの記事もあったりして意外と非エンジニアでも読める内容のものもあります。
④エンジニアに教えを乞う
これが一番早い。そしてわかりやすい。
エンジニアのみなさま、いつもありがとうございます。
⑤勉強会に参加する
最近はオンラインが多くて気軽に参加しやすいです。
落ち着いたらもっとオフラインの勉強会に行きたい。(仲間がほしい)
⑥CTOのしゃべりを横目で盗む!メモる!
面談時(ではさすがに控えめにしましたが)やエージェントとの打合せ時に説明している自社サービス概要、開発環境、などなどをひそかにメモり、あとでこっそり自分の言葉で説明できるようにブツブツつぶやく。
わかっていたつもりでも、いざ知らない人に説明しようとすると結構難しいものなんですよねえ・・・。
⑦人事系Tipsはとりあえず資料をダウンロードしまくる
採用系のメルマガがどんどん来るので、採用ノウハウ的なめぼしい資料があったらどんどんダウンロードして、ざっくり「採用って何するんだっけ?」をインプットします。
⑧おまけ
取り急ぎ必要ないかもしれませんが、こんなこともやってみました。
・SQLの勉強をはじめた
プログラミング関係ないけど、ちょっとエンジニアぽいことやりたかった。
覚えれば業務でも役立ちそうだし。
・自宅に環境をつくる(予定)
「システムの勉強したいんですけどオススメの方法ありますか?」とCTOに相談したらなんと自らレクチャーしてくれるとありがたいお言葉を頂きました。
なんと環境用のPCまで用意してもらえた・・・!良い会社や。
(このあとOSインストールとセットアップが出来ずインフラチームに泣きつく)
聞けば非エンジニアがシステム周りを効率よく勉強する方法を検討しているようで、うまくいけば新卒研修に使えたらとのことでした。(つまりスズキは実験台)
先ほど「直面した問題」で挙げた問題①、③は主に上記①〜⑤の繰り返しで最低限のことはキャッチアップできたと思っています。
(”問題③求人票が作れない”に関しては⑦人事系Tipsもめちゃめちゃ読みました)
とはいえやっぱりエンジニアの世界は調べば調べるほど底が見えないというか、結局は「わからないことがわかった!」みたいなところがあるので、引き続き勉強が必要だなと感じる日々ですが・・・。
”問題その②スカウトが響かない”も未だ苦戦している部分もありますが、この辺に更なる改善の予知がある気がしています。
また、”問題その④面談・面接で石化”は⑥を繰り返すことで、ある程度はできるようになってきたかなと。(とか言って最近はタイミングがあわず面談に入れていないので次が怖い)
と未だに試行錯誤している部分はありつつも、攻略法としてはやっぱり、まずは自分流でやろうとせずに『守破離』を意識して取り組むのが吉だなと感じました!
■修行の旅は続く・・
以上が、採用Lv1の非エンジニアがエンジニア採用するために取り組んだ内容でした。
今回のブログを執筆するにあたり、入社当初よく参考にしていた資料や記事を改めて読み返してみたのですが、
ぶっちゃけまだまだやり切れていないな・・・
と感じることが結構ありました。(反省)
少し慣れてくると、あれもこれもやってみたい!と手段が目的になってしまうたちなんですが、「これって今の採用に必要なんだっけ?」を自問自答し、地に足をつけて今後も修行に励もうと思います。
結局地道にコツコツやるしかないんだよなあ byまきを(誰だ)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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※参考にしたものまとめ
Googleの旅で発見したお役立ち資料を紹介します。
①採用担当者向けのエンジニア採用勉強会を開いた
https://note.com/corocn/n/n484bbf022712
エンジニアの分類、言語やフレームワークについてわかりやすくまとまっています。
noteのエンジニア採用系記事の中でもよく紹介されていている良記事です。
②【エンジニア採用】 人事向けエンジニアリング勉強会の資料を公開します!
https://note.com/yugonakashima/n/n028f40f605c0
言語やフレームワークだけではなくデータベースとは?など基本的なIT知識についてもまとまっていて、上記とあわせて今でもたまに見直したりしています。
③IT業界の歩き方
https://qiita.com/uskiita/items/5909112beb5f088f7ffd
業界知識がまとまっています。考えてみたら、最初はSlerとかベンダーとか言われても???だったなあと思ったので紹介してみました。
④エンジニアのスキルマップ
https://qiita.com/uskiita/items/e9010f023a6db7785135
エンジニア用語と同じくらいわからなかったのが経験値や技術水準でした。
「何がどれだけ出来たら技術水準が高い人なんだっけ?」というのは会社によっても違うのかもしれませんが、こういうのあるとわかりやすいなーと思ったので紹介します。
⑤「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
https://wa3.i-3-i.info/index.html
ある意味、用語検索してるときは一番このサイトを見たかもしれなくて、まずはざっくり簡単に理解したいんだよ!っていうときに行きつく先は大体こちらでした。
画もあってわかりやすく、本当に「分かった」気になれます(笑)
⑥おまけ
「言語の違いってなんだろう?」という素朴な疑問から行きついて、結局何かを得たかと言われれば特に何もないのですが、なんかおもしろかったので。(仕事しろ)
実際言語を使用されている方なら「わかる~」とかあるんでしょうかね・・。
プログラミング言語擬人化計画
https://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=002412&tcs=kanren
こちらは歴史がわかるのでちょっとだけ勉強した感があります。
「え!実はPythonって結構昔からある言語なのね」とか。
(ちなみに弊社エンジニアによるPythonおすすめ本記事→https://gmor-sys.com/2020/06/18/python-book/)
プログラミング言語の歴史を会話方式で振り返る