みなさんこんにちは!システム部技術広報の中村です!
今回はGMOリサーチの技術ブログの現状について書いていきます。
私が技術広報になるまで
私は2022年4月、GMOリサーチに技術広報として入社しました。
2019年〜22年3月までは地方の新聞社で整理記者として勤務し、外勤の記者が取材した内容を読者にわかりやすく伝えるよう、記事の見出し付けや紙面レイアウト等の編集業務を行っておりました。
「グローバルな環境で文章を書きたい」という思いから飛び込んだGMOリサーチですが、広報の業務は想像できるものの「技術広報」とはなんぞや?という状態で入社してしまいました。
技術広報の業務内容
Meetyなどのカジュアル面談プラットフォームを活用し、他社の技術広報の方からお話を聞いたり、様々なブログなどを調べて言語化した結果、自分自身の中で「技術広報」の仕事はこうなりました。
「技術広報=会社の技術関連について情報発信する人」
具体的な業務内容は…
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技術ブログの運営
→環境開発、自社カルチャー、プロダクト開発の裏側など発信、執筆サポート
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オウンドメディア運営
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技術系のイベント開催・運営・登壇
→技術勉強会、エンジニアのキャリア相談会、ミートアップ
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イベントスポンサー
→技術・コミュニティ支援など
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エンジニア採用
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エンジニアが働きやすい環境づくり、満足度向上の活動
→社内コミュニケーション施策、技術トレーニング企画運営
業務内容は他にもまだまだあると思いますが、業界、職種共に未経験の私が最初に業務としてピックアップしたのが上記でした。
中でも技術ブログは「CTOからどうにかして欲しい」と言われており、技術ブログの運営に注力することにしました。
技術ブログとは?
技術ブログは、技術に関する情報を掲載したブログのことです。技術ブログでは手掛けているプロジェクトの内容、開発手法などの技術情報だけでなく、チームビルドやイベント紹介など、ブログ記事の内容は会社や書き手によってそれぞれです。
「技術ブログをどうにかしなければならない」というのは分っていたものの、非エンジニアの私は何をすればいいのだろう、、、。
考えた結果、まずは「記事を書きやすくする体制作りとエンジニアのサポート」に注力してみることにしました。
ではそもそも、技術ブログでエンジニアが記事を書きやすくする体制を作るためにはどうすればいいのか?ポイントとして浮かんだのが「技術ブログを続ける大切さの理解」と、「継続的な情報発信に欠かせない情報の共有」が足りていないのかもしれないということでした。
なのでまずは、私自身がその点の理解を深められるよう他社のテックブログを見たり、技術ブログに関するイベントに参加してみることにしました。
今回参加したイベントは8月25日に行われた「今年こそは継続的にアウトプットすると決めた方向けに語る技術発信の取り組み方」というものです。
このイベントは技術発信活動を行っている3名の方が登壇し、技術発信を続けるためのコツを教授してくださるというものでした。
技術ブログを書くハードルを下げるには?
このイベントで得た情報をピックアップし、これらの情報を基に私が考えた事を書いてみました。
技術ブログのメリットを認識する
→結論、技術ブログの執筆はエンジニアにとって大変勉強になるとのことです。登壇者曰く、人に見られるものを書くためにはたくさん調べ、資料を見直すことが多いため、その作業が自分のための勉強に繋がるとのこと。
GMOインターネットグループの技術情報記事「エンジニアブログ執筆のすすめ」の中にも、知識の定着に繋がると書いてあるので読んでみてください。
また、多くの人は人に見られる前に何度も確認作業を行うと思います。その反復作業により、頭に知識としてインプットされやすくなるのかと思いました。
自分の成長や記事のフィードバックを狙って書く
→初心者が技術記事を書くためには「練習期」「信頼向上期」「思想発信期」のステップがおすすめなのだそうです。
GMOリサーチのエンジニアの中には、技術ブログを書きなれていない人もいるため、執筆依頼を掛けた際「この情報は会社のブログに出して良いレベルなのか?」「会社の価値を下げてしまわないか?」という不安の声が返ってくることもあります。
ですが、最初は練習だと思ってフィードバックをもらうことを前提に、自分自身の学びにするのも大事なのだなと思いました。
もちろん全部が「練習期」ばかりの記事になってしまうのは…というのもあると思うので、「信頼向上」や「思想発信」の記事に関してはベテランの社員が賄ってもいいのかなと思いました。
若手もベテランも共存しているのが会社です。なので、この辺りこそ協力し、会社にとって良いブログにしていければいいですね。
最初は他人や他社の記事を参考するのも良し
→GMOリサーチのエンジニアからはよく「技術ブログに何を書いていいかわからない」「書きたいネタがない」、、、という声をもらいます。
ですが、このイベント内で登壇者の方が「大事なことは誰が何回書いても良い!」とおっしゃっていて、個人的にはとても納得しました。
既存の記事と内容が似ているかもしれませんが、自分自身の見解や意見を含める事によってオリジナリティ加わり、付加価値が生まれるため、完全コピーでなければ他人の記事を参考に書くのもアリなのだなと思いました。
弊社エンジニアのアドバイスによると、書くことに慣れてきたら、1つのことについて書くのではなく、情報の掛け算をして記事としての希少価値を高めていくのも大切なのだそうです!
自分自身が書きやすくするための工夫をする
→初心者が自分自身で記事を書きやすくするために「以下の内容には誤りが含まれる可能性があります」「~と思います」という、記事に推測や自分の意見が含まれているなどの意味を込めた「防御呪文」を使うのも効果的な手なのだそうです。防御呪文は自分自身を守ることに繋がるので、書くハードルを下げるためには大事な手法だと思いました。
最終的にはこの防御呪文に頼らなくなることをゴールに、何度も調べ学習を繰り返し、知識の定着に繋げられることができれば、書き手にとって大きなメリットになるのではないでしょうか。
手法を考える
→書くハードルを下げるためには、自分のやりやすい情報発信の手法を見つける事も大切なのだそうです。
登壇者の方は「ワイ記法」を用いて記事を書いているとのことです。ワイ記法とはプログラミングについて勉強したときの話を、ひとりごと形式で書くやり方のことだそう。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
GMOリサーチの技術ブログとは?
イベント出席や、他社のブログ方針、GMOリサーチのカルチャーを踏まえて考えた結果、GMOリサーチは技術ブログのコンセプトを次のようにしました。
「GMOリサーチの技術ブログ=エンジニアが書きたいことを自由に書ける場所に!」
このようにコンセプトを決めた上で、次は現状の課題を洗い出すことにしました。
現状の課題
- 認知度
- コンテンツクオリティ(執筆ハードルを含む)
- ユーザビリティ
課題として他にもいくつかありますが、まずはこの3つから着手し始めました。
認知度
まず、GMOリサーチの認知を高めるために、世の中にもっとアピールすることが必要だと思い、まずはTwitter、FacebookなどのSNS活動に注力することにしました。
そこで、8月24日からTwitterアカウントの運用を本格スタートさせ、フォロワー数342人から11月4日現在までに685人まで増やすことができました。
日常でGMOリサーチの名前が目に入ってくるよう、Twitterのフォロワー数をまずは年内で1000人にすることを目標に置いているので、まだまだ目標数値には届いておりませんが、毎日情報を発信することを心掛けています。
具体的にやっている事
・1日最低2回のtweet
→朝、夕方の挨拶は徹底し、技術ブログの記事やWantedlyで求人票やインタビューをアップした際も宣伝tweetを欠かさず行っております。
さらに、私の発信するtweetで社内や仲間の雰囲気を感じ取ってもらえるよう、GMOリサーチの特徴であるグローバルさも意識してtweetするようにしております。
例えば
このような感じでGMOリサーチのグローバルな日常を発信しております。あくまでもエンジニアの情報を発信するtweetなので、皆に協力してもらいながらの現状です。
意識していないと、日常の会話を聞き逃したりするので毎日何かしら情報を発信できないかなと考えながら過ごしています。なので、エンジニアとコミュニケーションを取ることを一番に意識しています。
リアルタイムの情報を提供する
毎日同じ内容のtweetであれば、それこそtweetを自動化し効率的にアカウント運用ができるかもしれません。しかし、今日行われたミーティング内容や、今日リリースされたサービス情報など「今」という情報の新鮮度を意識して発信をしています。
トレンド、おすすめに載っているワードを使う
「#話題を検索」から、使っても良さそうなワードを選定することも行っています。これは会社の看板を背負っているアカウントだとなかなか難しいかもしれませんが、このハッシュタグから多くの人がアカウントを覗きに来てくれる可能性があるので、私もたまに見るようにしています。
このようにエンジニアの日常だけでなく採用情報、GMOインターネットグループ全体の情報も発信しているので、是非フォローをお願いします!
コンテンツクオリティ(執筆ハードルを含む)
また、コンテンツの内容も再考しました。まずはデザイナーやエンジニアとブログ読者のペルソナ設定、コンテンツ内容についてのミーティングを行いました。
テックブログの課題として執筆ハードルが高いこともあるので、これまでナレッジ・ノウハウ、プロジェクト関連の記事等さまざまな技術情報を掲載してきましたが、よりGMOリサーチらしさを掲載しコンテンツクオリティをあげるために、技術情報だけでなく「グローバル」に関する記事や、エンジニアが書きたいと思う記事を掲載していくことにしました。
最近ではこちらのような記事です。
【海外出張 in ベトナム】システム運用委託について現地でミーティングしてきた
バングラディシュ人の私が思うGMOリサーチの働き方を日本語で書いてみました
また、今後はよりエンジニアが記事を書きやすい体制を作れるよう、執筆から公開までの仕組み化ができればと考えております。仕組み化に成功し運用サイクルまで落とし込めた際には、また記事を書かせていただきます!
ちなみに、現段階では下記のようなサイクルを取り入れています。
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約1,2カ月前にエンジニアにブログの執筆を依頼
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書き終えたら「てにをは」や構成などをチェックし、編集
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会社として公開していいものかCTOがチェック
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リライトがあればエンジニアに依頼、修正する
- Word Pressに入稿し、公開する
ユーザビリティ
ユーザビリティに関しては、現在デザイナーと技術ブログのリブランディングに向けプロジェクトを進行中です。
詳細に関しては、デザイナーに執筆してもらおうと思っておりますのでまた後日!
変更前のページは↓のような感じです。
どのように今後変化するのか、楽しみに待っていてください!
おわりに
まだまだ技術ブログに関して、現段階で課題に落とし込めていないところがたくさんあると思いますが、全てのエンジニアの為に有益な情報を提供していけるようこれからも頑張っていきます!
GMOリサーチの技術ブログリニューアルに向けて動き出したばかりなので、今後変化していく様子を見ていただけるとありがたいです!
また、GMOインターネットグループはグループ全体でも技術の発信を推進しておりますので、他グループ会社の記事がみたい方はこちらの技術ブログ一覧からご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました!!
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※「今年こそは継続的にアウトプットすると決めた方向けに語る技術発信の取り組み方」のイベントや登壇者の詳細はこちらからチェックしてみてください。