統計検定2級合格体験記【試験対策法を紹介】

統計検定2級合格体験記【試験対策法を紹介】

システム部の福原と申します。

統計検定2級に合格できました。

合格ラインギリギリでお恥ずかしい。しかし、努力の方向性は見えてきたと思います。

この経験から、これから受験しようとしている人向けにどんな準備をすればよいかについて話してみたいと思います。

統計検定2級取得対策の結論

結論を言ってしまえば、「統計検定2級対応 統計学基礎」(以下、公式テキストと呼びます。)を通読し過去問を4~5回分ぐらいやって70%以上ぐらい正答できるようになれば、合格できるようになると思います。

改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2018〜2021年]

ただ公式テキストは、必ずしも読みやすくはないかもしれません。

それもそのはず、統計検定2級は大学1~2年次のレベルであり公式テキストも大学生向けの教科書とほぼ同じ内容だからです。

もっと言うならば、理系の大学の入学試験に合格した人が、教授から講義を受けて勉強していくときに使うテキストと同等の内容です。ハードルを感じる人もいるのではないでしょうか。

公式テキストを読む前に

そこで、公式テキストに取り掛かる前に読むべきおすすめの本とオンラインコースを紹介します。

完全独習 統計学入門

初心者向けの統計学入門書です。いろいろなところで紹介されているので詳しい話は割愛しますが、区間推定の考え方までのところを丁寧に解説してくれます。

区間推定の知識は統計検定2級のメインと言われる統計的仮説検定に繋がります。

統計検定2級対策講座

動画と電子媒体テキストでの統計検定2級対策講座(オンラインコース)です。目次立てについてほぼ公式テキストと同じ構成になっていて、内容も統計検定2級の範囲を網羅しています。

このコースで、合格に必要な知識のほぼすべてを身につけられると思います。もしかしたら公式テキストは不要になるレベルかもしれません。

しかし私個人の経験では、このコースと公式テキストを使って学習を進めていきました。

オンラインコースのみでは、細かいところや説明が端折られているところが気になったのと、 私が学習したときは教材として新しすぎて練り上がっていない(テキストのミスタイプを4箇所指摘しました。全部対応してくれました。)ところが気になったのが理由です。 リファレンスとして使える紙媒体の本が欲しかったこともあります。

私はこのコースと公式テキストでの学習で、覚えるべき定義・式・議論などをノートにまとめて、理解を進めていきました。この辺は普通の勉強法ですね。

このコースを受けるのに必要な数学的な前提を言うと、指数関数とΣ記号がわかっていて整関数の積分ができれば、文系の人でもついてこれると思います。積分の計算方法知らない人は別途調べるほうが良いかもしれません。ベクトルや三角関数は出てきません。

お金の話。このコースは2万円もしてしまうのですが、割引クーポンが月末に出るようです。あなたの学習のスケジュールに合うならば、クーポンを待っても良いかもしれません。講師さんのtwitterを確認すると良いでしょう。

過去問演習ポイント

ここまで行けば、あとは試験問題でどのような聞かれ方をするのか確認していける段階になります。 解答の解説内容にもついていけると思います。

過去問では公式テキストの説明の流れのままに計算をして解答する問題もあれば、別の切り口での計算や考え方を当てはめていく問題もあります。いろいろな出題のされ方があるので、慣れるために練習をしていきましょう。

また、統計検定試験では電卓を使う問題も出題されます。これについても過去問をやると解答するのにどのぐらいの電卓操作が必要になるのか体感できます。

実際に、独立性検定で偏差の2乗を期待値で割る計算を5回ぐらいやって総和するとか、母比率の差の検証での統計量の計算するとか(起きる率と起きない率の積をnで割ってルート取った数を分母とする)、電卓で計算して解答する問題がそれなりに出ています。こういうのに慣れていくのです。

1冊で5回分あるので、何周か回して確実に 70% 以上正答できるようになれば合格圏内に入っていると思います。私のように周回を十分こなせなかったり正答率が上がらない状態だと、ギリギリ合格の憂き目にあいます。試験対策は計画的に。

試験本番

過去問を見ればわかりますが、純然たる知識問題で即答可能な問題がある一方、計算が必要で時間がかかる問題もあります。各問題の難易度や所要時間はそれなりに散らばっているので、取れる問題を確実に取れるようにしましょう。

わからない問題でも、全ての問題に何かしらの回答をしましょう。(統計検定に限った話ではないですね。)時間のペース配分にも気を配ってください。

おわりに

がんばっていきましょう。多分誰かが上で待っているんじゃないかと。ご武運を祈ります。

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