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ミャンマー語フォント『Zawgyi-one』の問題に直面した話

ミャンマー語フォント『Zawgyi-one』の問題に直面した話

システム部のはたです。

GMOリサーチには2年ぐらい前に入社して、主にシステム開発をやっています。

趣味は音楽鑑賞と旅行とキャンプで、焚火を見ながらお酒を飲んでのんびり過ごすのにハマってます。

今回は、ミャンマー語フォントの問題についてお話をしたいと思います。

GMOリサーチでは、国内だけではなく、海外ビジネスの展開にも力を入れており、2019年にはミャンマーへ進出し、リサーチサービスの展開を行ってきました。

そんな中、ミャンマー語のWebアンケートサイトを作ることになったのですが、ある問題に直面しました。それは「ミャンマー語のWebサイトの文字化け問題」です。

ということで、早速どんな事象が発生したのかご紹介していきます。

◆ ミャンマー進出の背景

まず、ミャンマー進出の背景から簡単にご説明させていただきます。

弊社では生活者の方々の声を企業に届けること、そしてそのデータを企業のマーケティングにご活用いただくことを目的として、アンケートモニターサイトを運営しております。

モニターさんを集合体とした時、我々の業界では「パネル」という名称で呼ばれているのですが、弊社が所有するアジア最大級のパネルネットワーク「ASIA Cloud Panel」に新たにミャンマーパネルを追加する運びとなりました(※2019年8月リリース済)。

ミャンマーは、2011年の民政移管以降順調に経済を拡大し続けており、インターネットの普及率も、近隣のタイやベトナムなど他のASEAN諸国と比べて低いものの、インターネット利用環境の急速な整備により、今後は普及率の一層の上昇が期待されています。

このような背景から、「ASIA Cloud Panel」にミャンマーパネルが追加されることとなり、ミャンマー語のWebサイトの作成に携わることととなったのです。

◆ 文字化けの原因はミャンマー語フォント「Zawgyi-one」

ここからは、実際に私が直面した「文字化け問題」についてです。

通常、コンピュータ上で使う文字は世界標準のUnicodeという規格に準拠して作成されています。

これは世界各国どこの国でも同じで、日本語フォントももちろんUnicodeに準拠して作られています。

しかし、何故かミャンマー語は違ったのです。

Webサイトのコンテンツの翻訳を現地のミャンマー人スタッフに依頼した際、現地スタッフから「ミャンマー語フォントにはUnicode以外にZawgyi-oneという文字コードが存在して、Zawgyi-oneを使ったWebサイトじゃないと文字化けするよ~」と言われました。

一体どういうことなのか調べてみたところ、ミャンマー語フォントには文字コードの標準規格であるUnicodeとは別に、規格外のフォント Zawgyi-oneというものが存在していたのです!

しかもUnicodeとZawgyi-oneには互換性がなく、そして多くのWebコンテンツではZawgyi-oneが使われているという状況でした。

試しに私たちが作ったWebサイト上でZawgyi-oneを使ってデータ入力をしてもらったところ、やはり文字化けしたデータが格納され、文字化けした状態で画面に表示されました、、、。

◆ 「Zawgyi-one」が使われている理由

文字コード問題に直面してから数週間経った頃、問題解決のため、私は現地スタッフの人たちに会いにミャンマーへ行きました。

なぜ標準規格のUnicodeではなく規格外のZawgyi-oneを使ってWebサイトを作る必要があるのか、その理由が知りたかったので、システム担当のミャンマー人スタッフに改めてミャンマー語フォント事情について話を聞いてみました。

話によると、どうやら市販で売られているPCやモバイルはUnicodeがデフォルトで設定されていて、だけど結局みんなZawgyi-oneをインストールして使っているようでした。

(Zawgyi-oneをインストールするサービスをPCやモバイルのショップがおこなっているそうです)

どうしてみんなわざわざZawgyi-oneをインストールしているのかというと、多くのWebコンテンツがZawgyi-oneを使って作られていて、Unicodeが設定されている状態のPCやモバイルからではZawgyi-oneで作られたWebページを読むことが出来ないので、大半のユーザーはZawgyi-oneを選択し使い続けているというのがミャンマーITの実状でした。

(そもそも何故最初にZawgyi-oneが使われるようになったかというと、色々な事情が絡み合っているらしく、ここでは割愛させていただきます)

そして、ユーザの多くがZawgyi-oneが設定されているPCやモバイルを使っているため、今回作るWebサイトもZawgyi-oneを使って作成したいというのが理由でした。

◆ Unicode化が進むミャンマーIT市場

そんな最中、朗報が飛び込んできました。

ミャンマーIT市場では、通信事業者が2019年10月1日よりSMSやWebサイトのフォントをUnicodeへ変更することを公表したのです。

さらにFacebookもUnicodeへ完全シフトするとの発表が後押しとなり、結局、私たちのWebサイトも市場の流れに沿って、Unicodeを使ってミャンマー語のサイトを作ることとなりました。

ということで、結果的にUnicodeで作成したWebサイトを2019年8月にリリースしており、無事運用開始できています。

なかなか珍しい事例ですが、ミャンマー語のWebサイトを作る際に参考にしていただければと思います。

ミャンマーで撮った思い出の写真

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