はじめに
こんにちは。社内システムの改善を担当しております、Nです。
さて、2025年の年明け早々に海外へ出張する機会がありました。その中で、将来私たちの生活に大きな変化をもたらす可能性を秘めたある技術を体験する機会がありました。この体験が、新たな価値観を生み出すきっかけとなりうると感じたため、皆さんにご共有したいと思い、筆を執りました。
自動運転タクシーサービスWaymo
まさにこの体験について執筆を始めた矢先、関連する大きなニュースが飛び込んできました。
それは今回私がロサンゼルスで体験したサービスが、近い将来、身近な都内で体験できるようになるという発表です。以下がそのリリースです。
[参照] Waymo、日本での提携を発表
そう、今回私がロサンゼルスで経験した、その新たな可能性を感じさせるサービスとは、Waymoの自動運転タクシーサービスです。
Waymoについては既に様々な場で紹介されておりますので詳細は割愛しますが、実際に体験してみると、アプリでの配車から乗車までのスムーズさは、初めてiPhoneを触った時のような直感的で洗練された感覚でした。
そして何よりも、そこにドライバーがいないという非日常的な感覚に、未来がすぐそこまで来ていることを肌で感じました。
ぜひ、以下の体験GIFをご覧いただき、、どのようなサービスかを感じ取っていただければ幸いです。

自動運転タクシーサービスのメリット
この技術が普及した場合、様々なメリットが想定されます。例えば、「ドライバー不足の解消」や「地域の新たな交通インフラの構築」といった点は、広く解決策として期待されており、これらの重要性は言うまでもありません。
一方で、私が今回の体験や関連情報を踏まえて特に大きな貢献が期待できると考えているのは、「安全面」における効果です。
道路を利用する際の安全性が高まることは、私たちを含む全ての道路利用者にとって、歓迎すべき変化です。
ではここで日本の交通事故の現状を見てみましょう。
国家公安委員会委員長のコメントとして発表された令和6年(2024年)中の交通事故死者数は、2,663人でした(前年比-15人、-0.6%)。
統計上は前年より減少していますが、この数字は1日あたりに換算すると約7.3人の方が交通事故で亡くなっていることを意味します(2,663人 ÷ 365日)。
この日々の損失は、依然として非常に深刻な社会課題です。
もちろん、事故原因は多様であり、様々な対策が講じられている中での数値であることは承知しています。しかし、自身で運転する際、状況によっては急いでいないにも関わらず、横断歩行者の通過を待つ間に、無意識のうちにわずかに車を前に進めてしまうような心理が働く可能性も考えられます。
この自動運転という技術が、ヒューマンエラーに起因する事故のリスクを低減し、さらなる安全対策の一つとして有効である可能性に期待を寄せています。実際にWaymo自身も、彼らの自動運転システム(Waymo Driver)が人間のドライバーと比較して高い安全性を有するという調査結果を発表しています。
[参照] Waymo Making Streets Safer for VRUs (Waymo Blog – 英語)
私自身実際に乗車した際、自動運転車のように完全に停止し、歩行者の安全を第一に考えるシステムは、結果として交通参加者全体が余裕を持って対応出来、より安全な社会に繋がる可能性を示唆していると感じました。
さらに、この技術は単に移動手段を変えるだけでなく、新たな技術や発想を生み出し、これまでにない価値創造のきっかけとなる可能性も秘めていると思います。
最後に
今回の日本での発表は、そうした未来への第一歩となる可能性があります。日本交通さん、GOさん、そしてWaymoさんによる取り組みがスムーズに進み、安全で利便性の高い自動運転サービスが実現することを期待しています。そして、この技術を起点に、多様なアイデアが生まれ、より豊かな社会が創造されていく未来を楽しみにしています。
皆さんは、自動運転技術の進展に、どのような可能性を感じますか?