みなさんこんにちは!
今回はGMOリサーチ&AIで恒例になっている「エンジニアアンケート」第3弾です!
過去記事はこちら▼
第1弾:【Tableau Publicでデータ公開中】エンジニア552人に聞いた!プログラミング言語に関する調査
第2弾:【Tableau Publicでデータ公開中】エンジニア547人に聞いた!プログラミング言語に関する調査-第2弾-
1年半に1回のペースで公開されているエンジニアアンケート記事ですが、今回はどのようにデータが移り変わっているのか?早速見ていきましょう!
調査概要
調査テーマ:エンジニアに関する調査
調査期間:2024年2月2日~2月5日
調査対象:20歳~64歳のITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)計512人
調査地域:日本
調査方法:Market Observerを用いた調査
今回の調査結果はこちら▶「エンジニア調査2024年2月」
業務で最も使用しているプログラミング言語は?
現在(2024年2月時点)の業務で使用しているプログラミング言語の結果は以下のようになりました。
1位:Java(97人:19.5%)
2位:C(56人:10.9%)
3位:C++(51人:10.0%)
ちなみに、前回(2022年12月)の結果はこちら↓
※20歳~60歳以上のエンジニア547名対象
1位:Java(127人:24.5%)
2位:C(55人:10.1%)
3位:COBOL(54人:9.9%)
この結果をChatGPT4に分析を依頼したところ、下記結果となりました。
このアンケート結果は、これらの言語が業界で長年にわたって確立された技術であり、教育や業界での採用が高いことが理由である可能性があります。
各言語の適用範囲の広さも注目に値します。Java、C、C++はそれぞれ異なるタイプの開発ニーズに応じて選ばれ、幅広いアプリケーションに対応しています。
この多様性は、これらの言語が依然としてプログラミングの基本的な部分を形成し続ける理由の一つです。また、これらのデータは、新しいプログラミング言語や技術が登場しても、既存の技術がすぐに置き換わるわけではないという業界の現実を反映しています。プログラミング言語の選択には、既存のコードベース、開発者のスキルセット、教育資源など、多くの要因が関与します。
また、今回のアンケートに答えていただいた方たちの職業で一番多かったのは「社内SE」。
社内SEが開発する社内基幹システムでは、安定性や厳密さが重要とされている事からJavaやC言語といった汎用言語がよく使われているらしく、この調査結果には納得でした!
参考:レバテックキャリア「社内SEがよく使うプログラミング言語とは?」
年代別の使用言語比較
また、前回と同様に今回のアンケートを年代に分けて比較してみたところ、以下の結果となりました。
では、ChatGPT4に分析を依頼したらどんな回答が得られるのでしょうか?
回答はこちら↓
アンケート結果をもとに、エンジニアの使用するプログラミング言語を年代別に分析し、背景を考察します。
- 若い世代(20歳~39歳)
【考察】 若い世代のエンジニアの中では、JavaやPythonが主流です。特に20代においてJavaが最も人気があります。大学や専門学校でのカリキュラムにJavaが多く含まれること、企業の新人研修でJavaが使用されることが主な背景と考えられます。
また、30代ではPythonやC++が人気を集めています。Pythonは機械学習やデータサイエンスでの需要が高まっており、それが人気を後押ししている可能性があります。C++は高性能なシステムやゲーム開発での需要が背景にあると考えられます。
- 中年世代(40歳~59歳)
【考察】 中年世代でもJavaの使用率が高いのが特徴です。Javaの長い歴史と、大企業での採用例が多いことが理由と考えられます。40代にはPythonの人気もありますが、50代ではCやC++が使用される傾向があります。これらの言語は、古くから存在する信頼性の高い言語であり、既存システムの保守や大規模システムの開発に対応するために使われていると考えられます。
- 高齢層(60歳以上)
【考察】 高齢層ではCOBOLの使用率が高いことが顕著です。COBOLは金融システムなど、非常に堅牢かつ歴史のあるシステムで使用されています。多くのベテランエンジニアがCOBOLを学び、使用し続けていることが背景にあります。また、COBOLシステムの保守が未だに求められており、それが使用率の高さに表れていると考えられます。
CやJavaが一定のシェアを占めているのも特徴的です。これらは、高齢層のエンジニアが過去に学び、長年使用した経験があるため、業務での利用が続いていると考えられます。
【総括】
年代ごとに使用されるプログラミング言語の傾向は異なっています。若い世代では新しい技術や需要の高い言語が取り入れられやすく、中年世代ではそれまでのキャリアで習得した言語が引き続き使用される傾向があります。高齢層では、堅牢なシステムに対応するため、歴史のある言語が主流となっています。
ちなみに、国内エンジニアの動向把握として、Qiitaが公開している「エンジニア白書2023」のデータでは、「よく使う言語」に関して以下の結果となりました。
※「エンジニア白書2023」はQiitaユーザー約2,700名を対象に行ったアンケート調査をまとめたものです
1位:Javascript
2位:Python
3位:HTML
4位:SQL
5位:CSS
弊社のアンケート結果とは全く違う回答に。
こちらもChatGPTに分析を依頼したところ、下記回答が出てきました。
全体のトレンド分析
- JavaScriptはフロントエンド開発で広く使われているため、1位になるのは自然です。また、Node.jsを利用したサーバーサイドの開発でも使われるため、幅広い利用が確認できます。
- Pythonは、データサイエンス、機械学習、Web開発など、多岐にわたる分野で使用されており、2位にランクインしているのはその汎用性を示しています。
- HTMLとCSSはWeb開発の基礎技術であり、頻繁に使用されることからトップ5に入るのは納得できます。
- SQLはデータベース管理に必須の言語であり、多くのエンジニアが日常的に使用していることが分かります。
今後の動向予測
- JavaScriptやPythonの人気は今後も続くと予想されます。特に、JavaScriptはフレームワークやライブラリ(例: React, Angular, Vue.js)の進化に伴い、さらに普及するでしょう。
- Pythonも、人工知能や自動化の分野での利用が増えることが予想されます。
- HTML、CSS、SQLは、基礎技術としての位置付けが揺るがないため、エンジニアにとって不可欠なスキルであり続けるでしょう。
働き方
出社頻度に関しては、弊社アンケートの結果下記となりました。
ほぼ出社しない(月に1回未満):109(21.4%)
月に1~3回:47(8.9%)
週1~2回:105(19.8%)
週3~4回:79(15.7%)
週5回以上:172(34.1%)
前回(2022年12月)の結果はこちら↓
※20歳~60歳以上のエンジニア547名対象
ほぼ出社しない(月に1回未満):157(28.7%)
月に1~3回:45(8.2%)
週1~2回:106(19.4%)
週3~4回:73(13.3%)
週5回以上:166(30.3%)
今回と前回のデータを比較すると、「ほぼ出社しない(月に1回未満)」に最も大きな変化があることがわかります。
こちらもChatGPTに考察を聞いてみたところ、下記回答が出てきました。
2024年(今回)のデータは、リモートワークをほとんどしない人の割合が減少し、週5回以上の出社が増えていることから、より多くの企業が対面での協働を重視する方向にシフトしていることが分かります。これは、コミュニケーションの改善、チームの一体感の強化、または特定の業務がオフィス環境で効率的に行えるためかもしれません。しかし、週に数回の出社というハイブリッドモデルも一定の割合で保持されており、完全なリモートや完全な対面出勤のどちらかに偏ることなく、多様な働き方が確立されつつあることを示しています。
これらの傾向は、今後の働き方の方針を考える上での重要なインサイトを提供し、企業が柔軟性と生産性のバランスを取るための戦略を練る際の参考になります。
また、弊社のアンケート結果と同様に「エンジニア白書2023」のデータでも、フルリモートの割合が減り、リモート勤務をしていない方が増えていることがわかりました。
さらに総務省が6月7日発表した「令和5年通信利用動向調査の結果」でも、テレワークを導入している企業数は2021年をピークに少しずつ減少しており、今後も下がっていく可能性が考えられます。
2024年7月現在、GMOリサーチ&AIではハイブリッド形式の働き方を導入しており、コミュニケーションに関しては、仲間からこんなコメントをもらいました。
「オンラインより直接話した方が話がはやいので助かる」
「直接話すことで異文化コミュニケーションや言語能力が上がった」※英語と日本語両方
「対面でコミュニケーションを取っていることで、メンバーとの仲が深まった」
もちろんメリットだけでなく、デメリットもあるかと思いますが、出社に関しては各社会社の方針がより反映されていきそうだな、と改めて感じました!
最後に
以上、エンジニアアンケート第三弾でした!
言語に関しては、回答者の属性や年齢によって変わってくるものの、働き方に関しては一貫性のあるデータが得られましたね。
他社でもたくさんのエンジニアに関するデータが発表されているので、是非見てみてください!
次回は結果がどう変わるのでしょうか!?お楽しみに!