【Tableau Publicでデータ公開中】エンジニア547人に聞いた!プログラミング言語に関する調査-第2弾-

【Tableau Publicでデータ公開中】エンジニア547人に聞いた!プログラミング言語に関する調査-第2弾-

みなさんこんにちは、技術広報の中村です!

突然ですが、約1年半前にGMOリサーチで「Market Observer」を活用したエンジニアアンケートを行ったことを覚えていますか?

このアンケートでは、「仕事で使用している言語や今後勉強してみたい言語など、かなりベーシックなアンケート調査」を行いました。

※前回の記事はこちら▶【Tableau Publicでデータ公開中】エンジニア552人に聞いた!プログラミング言語に関する調査

技術に関する動向やトレンドは移り変わりが激しいということもあり、約1年半が経過した今、第2回目の回答内容が気になるということで再び調査してみました!

GMOリサーチの技術スタックは?

前回の記事のおさらいです!GMOリサーチで採用している技術スタックは以下の通りです。弊社では今後、新しいサービスや機能追加等の場合はPython、Koltinを採用していくつもりです。

調査概要

調査テーマ:エンジニアに関する調査

調査期間:2022年11月22日~11月25日

調査対象:20歳~64歳のITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)計547人

調査地域:日本

調査方法:Market Observerを用いた調査

今回の調査結果はこちら▶「ITエンジニア調査 2022年12月

業務で最も使用しているプログラミング言語は?

2022年の業務で使用しているプログラミング言語の結果は以下のようになりました。

1位:Java(127人:24.5%)

2位:C(55人:10.1%)

3位:COBOL(54人:9.9%)

第1位Java

こちらの部門では前回同様、Javaが24.5%で1位となりました。

Javaは現在200種類以上のプログラミング言語があると言われている中で昔から使用されており、WikipediaによるとGoogle社内でもバックエンドで使用されている言語の1つとされています。また、Webアプリや基幹システム等にも使用され大企業での大規模システム開発やAndroidアプリの開発が得意ということから、年齢問わず使用率が比較的高いことも考えられます。

Programming languages used in most popular websites

※『Javaとは?初心者向けに言語の特徴や用途をわかりやすく解説

第2位C言語

第2位は10.1%でC言語いう結果になりました。

Githubのプログラミング言語利用ランキングによると、2022年は9/10番目と全体の中で利用率は低めだったので意外な結果となりました。

The top programming languages

しかし、同じくGithub上で2021〜2022年の間で最も急速に成長している言語の分野では、トップ10中8位にランクインしているので、注目度は高いことが予想できます。

C言語の特徴としては、ハードウェアと相性が良いため、一般的なプログラム言語のようにソフトウェアやシステム開発だけでなく、ロボットなどの組み込み系の開発にも利用できます。

しかし、ハードウェアやメモリなどの低レイヤーの概念を理解する必要があるため、この言語を使いこなす為のハードルは高いとのことです。

実際にアンケート結果としてもこの回答をした83.6%(55人中46人)がエンジニアの経験年数が10年以上という結果になりました。

第3位COBOL

3位のCOBOL言語は、1959年に事務処理を目的としてアメリカで誕生したプログラミング言語で文法が比較的理解しやすく、金融業界の業務システムや行政システム、企業の基幹システム等で活用されています。保守性、計算処理の高さから人気となっている言語ですが、

アンケートによるとCOBOL使用者の約9割が45歳〜64歳だということ、またエンジニア歴10年以上のベテランが大部分を占めているという結果が出ました。

Web系言語が普及し、様々なフレームワークが使われるようになったことで若い世代がそちらに流れ、COBOL開発者が高齢化し、人材不足になりつつあるということも言われているそうです。

※『COBOL言語とは』『COBOL blues

年代別の使用言語比較

また、今回のアンケートを下記3つの年代に分けて比較したところ、このような結果になりました。

全体結果では回答者の年代が比較的高めだったこともあり、2位がC言語、3位がCOBOLという結果になったものの、若い年代ではPythonの使用率が高いなど、年代別で業務上使用する言語に差があることが分かりました。

Pythonの特徴と注目度

Pythonは、AI・機械学習やデータ分析で需要の高いプログラミング言語で、初心者でも学びやすく、おすすめのプログラミング言語と言われていることから、年代が若いほど使用が多い事が推測できます。

また、コードや文法がシンプルでわかりやすく、AI(人工知能)・機械学習・データ分析でよく活用されるプログラミング言語で将来性も高いことから、Q10「今後触ってみたい(勉強してみたい)言語」の中でダントツ1位になるくらい、注目度が高まっているのではないでしょうか。

2023年に学習をおすすめしたい人気プログラミング言語ランキング

GMOリサーチで約6割使用しているPHPは?

GMOリサーチで最も使用しているPHPにも注目してみました。

弊社は「1.GMOリサーチの技術スタックは?」で記載したようにPHP6割、Java3割、他言語1割(Python、Kotlin、Perl)を採用しています。

中でも弊社のメインサービスの1つであるリサーチプラットフォーム

Market Observer(2014年に提供開始)では、約7割がPHPで作られています。

まず、PHPはWebアプリケーションの開発を得意とするプログラミング言語で、HTMLなどと組み合わせることによって、動的なWebページ (表示条件などによって内容が変わる)の開発が可能になります。世界的にも人気が高いプログラミング言語の1つであるため、非常に多くのWebアプリケーションの開発に使用されています。

今回のアンケートでは、PHPを業務上最も使用しているエンジニアのうち、40歳〜49歳の使用率が63%と、最も高い結果が得られました。

TIOBEの世界の人気言語ランキングデータでもPHPは2005年〜2010年頃に人気度が高かったことから、当時の若い層の流行と今回のアンケート結果(業務上使用率が40代で最も多いこと)の結びつきが自然なことが考えられます。

https://www.tiobe.com/tiobe-index/

エンジニアに調査結果の感想を聞いてみた

このアンケートを踏まえて若手マネージャーとベテランエンジニアからコメントをいただきました!

★若手マネージャー

今から新規で作るシステムに最新のJavaを使うようなweb系会社もあるくらいなので、やっぱりJavaは根強い人気があるなあという感想を持った。

Pythonの使い道も各会社いろいろあると思うが、割と学習意欲の高めな40歳未満くらいの層の多い現場では使われてるのかなという感じ。

また、機械学習かLambda(AWS)らへんでのユースケースが大多数を占めるかというのが個人的見解。Web系に絞らなければ組み込み系のCも多くはなるのかもしれないと思った。(ここは専門外なので何とも言えない)

※若手マネージャー執筆記事も要チェック↓

M1Mac × Docker × SchemaSpy × MySQL8.0でテーブル定義書とER図を自動生成してみる

★ベテランエンジニア

前回のデータもそうだったが、 COBOL が2番目に業務使用率が高いというのが衝撃的。Lambdaでも使えるので、まだまだ現役な場所が多いのかな?という印象だった。

また、年齢が上がるにつれて COBOL と C が増えていくのが面白いと思ったし、Javaはやっぱりどの年齢層でも人気が高いのだなと改めて思った。

今回のアンケートでは経験年数が10年以上で80%と偏ったデータ結果になっているので、経験年数20年、30年 も次回は見てみたい。

※ベテランエンジニアの最新の記事はこちら↓

GCPのWorkload Identityを使ってAWSのRoleとGCPのサービスアカウントを連携させる

エンジニアのリモートワークは?

ITエンジニアの7割がリモートワーク

アンケートの結果、約7割のITエンジニアがリモートワークをしているという結果になりました。

そのうち39.6%が「ほぼ出社しない(月に1回未満)」と答えたものの、「週1〜2回」と「週3〜4回出社する」と答えた人が計45%いるという回答データも得られました。

この結果、若手マネージャーからは、『どこかの質問と相関があるようにも感じない結果だったので、各企業でコロナの出口戦略に悩んでるとこなのかなと思った。』というコメントがありました。

ベテランエンジニアからは、『IT系はフルリモートも可能なので「ほぼ出社しない(月に1回未満)」が約4割という結果に対して、正直「こんなものか」と思った』との意見も。

また、Q9「出社の頻度を教えてください」の回答で「週5回以上」が一番多い回答結果になった事に対して、『この辺りは会社によってはリモート対応が不十分なせいか、意外と多い印象を得た』そうです。

おわりに

今回のITエンジニアに対する調査結果はいかがでしたか?

変化のスピードが著しい昨今なので、技術スタックの採用や働き方など、「企業の独自色」がより変化していくのではないでしょうか。

エンジニアの技術に関するデータはもちろん、働き方の変化なども今後注目していきたいですね!

以上、エンジニアに関する調査第2弾でした!また次回もお楽しみに!

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