【初心者〜上級者まで】2022年に読んだおすすめのRPA本9冊を紹介 – DX化に必須! Windows で無料で使えるRPA Power Automate、デスクトップ用 Power Automate –

【初心者〜上級者まで】2022年に読んだおすすめのRPA本9冊を紹介 – DX化に必須! Windows で無料で使えるRPA Power Automate、デスクトップ用 Power Automate –

こんにちは!

GMOリサーチの向井と申します。

現在、社内のシチズンデベロッパー、いわゆる市民開発者に向けて業務自動化の支援や、社内のDX化を行っています。

また、社内外問わず勉強会の開催や運営などを行なっています。

今回は、私が弊社への導入や社内のシチズンデベロッパーを支援をする際に、クラウド版Power Automateとデスクトップ用 Power Automateの書籍を何冊か読んだので、その中でもオススメの9冊を紹介します。

ちなみに難易度順に並べており、星1つがやさしく、星3つが難しいとしています。

(難易度については、私の個人的な感想ですので、もしご購入される場合は、見本をご確認の上、ご自身に合っているかご確認ください。)

はじめに⁻Power Automateとデスクトップ用 Power Automateとは

業務自動化に向け、弊社で採用しているRPA(Robotic Process Automation)のツールは、マイクロソフト社のPower Automateとデスクトップ用 Power Automateです。(Power Automate | Microsoft Power Platform

Power Automateとはクラウド版RPAで、いわゆるiPaaSと言われるものです。

一方デスクトップ用 Power Automateとは、デスクトップで動作するRPAで、画面を操作するのが主な用途です。

Power Automateとデスクトップ用 Power Automateは、名前が似ていて間違いやすいので、Power Automateは以下「クラウド版Power Automate」と表記します。

クラウド版Power Automateとデスクトップ用 Power Automateは無料で使えます。ただし、一部の上位機能を使う場合は有料版が必要となります。

詳しくは「日本一わかりやすい、非公式な Power Automateと Power Automate for desktop のライセンス表」をご参照下さい。

初心者向けRPAオススメ本

できるPower Automate Desktop ノーコードで実現するはじめてのRPA (できるシリーズ)

デスクトップ用 Power Automateを紹介しています。
画面を使ったパソコン解説書の「元祖」である、できるシリーズです!
書店のパソコンコーナーで必ず見る“あの書籍”です!

弊社では、デスクトップ用 Power Automateを使う際に、まず初めに読む書籍として推奨しています。

インストール方法から、実践的なフローの作り方まで紹介してあり、この本に書いてある事が一通りできるようになれば、デスクトップ用 Power Automateは使いこなせるようになります。

第3章の「Excelの作業を自動化しよう」と、第4章の「Webフォームへの入力を自動化しよう」は、弊社の実務でよく使うフローと似ているので、大変参考になっています。

付録には、初心者がつまずくことが多いエラーメッセージ一覧があるので、とてもありがたい内容です。

著者のあーちゃんさんは元事務職で、現在はPower Automateで有名な株式会社ASAHI Accounting Robot研究所さんで働いている方です。

コミュニティ活動にも熱心な方で、様々な発表の場に登壇されており、これからRPAを始めようとする方にとって大変有益な発表をされています。

書籍内でも、初心者の視点でつまずきそうなポイントが丁寧に解説してあります。

しかも、Microsoft MVPを保持しているので、内容は保障済みです!

デスクトップ用 Power Automateをこれから使いたいけど、初めにどの書籍を読んだらいいのか分からない方にオススメです!

難易度 : ★

Microsoft Power Automate かんたん活用ガイド

デスクトップ用 Power Automateと、クラウド版Power Automateを紹介している書籍です。
前半にデスクトップ用 Power Automateの解説、後半にクラウド版Power Automateとなっています。

この書籍で私が一番参考にしたのが、第3章の「Power Automate Desktopの活用事例」と第5章の「クラウド版Power Automateの活用事例」です。
実際に業務で使いそうな例が豊富に載っています。
第5章の「Googleカレンダーに登録したらメールとスマフォにお知らせ」は、実際に私の業務で使用しています。
著者の岩元 直久さんは、日経BP社でITやネットワーク、パソコンなどの分野の雑誌、Web媒体の記者やデスクなどを歴任されており、経験豊富なライターです。

デスクトップ用 Power Automateとクラウド版Power Automateの両方を解説しており、図解が多めの書籍を探している初心者の方にオススメです。

難易度 : ★

世界一やさしいPower Automate for desktop

デスクトップ用 Power Automateを紹介しており、イラストレーターの、うてのてのさんのイラストが挿絵として使われていて、とにかくカワイイ技術書です。

ロボットの「ぴえ助」、「博士」、人間の「よしお」がオモシロおかしくRPAを勉強していくストーリーです。具体的な図解も豊富に掲載されています。

全体的には初心者向けの内容なのですが、STEP16の「エラーが発生したときに対応できるようにしよう」など、業務で実際に使う実用的な内容も一部書かれています。

著者の清水 理史さんは、できるシリーズなど、多数の技術書を執筆されているベテランのテクニカルライターです。

カワイイゆるキャラで楽しくRPAを学びたい、また、実務でも使える書籍を探している初心者にオススメです!

難易度 : ★

Microsoft Power Automate入門 プログラミングなしで業務を自動化!

https://www.amazon.co.jp/dp/4798170542/

メインで紹介しているのはクラウド版Power Automateで、1章分だけデスクトップ用 Power Automateが紹介されている書籍です。

2022年6月20日発売で、このブログで紹介している書籍の中では最新の書籍です。

著者の松本典子さんはデザイナーで、プログラムは一行も書けないとのことです。なので、全体的にプログラム未経験者の視点で書かれており、そのあたりが丁寧に解説されています。

このブログで紹介した書籍の中では、RPA関連の用語の説明が最も詳しく解説されており、IT業界未経験で業界専門用語が全く分からない方にもオススメです。

また、デザイナーの方が書かれたPower Automateの書籍は珍しく、デザイナーが書いた本だけあって図解が多く解説が分かりやすいです。

後半には実例紹介があり、「簡易タイムカード」や「HTTP コネクタを利用 したSlack 連携」、AI Builderを利用した「LINEで使える簡易名刺アプリ( LINE Bot)」など、実際の業務で使いそうな例が取り上げられています。

プログラム未経験でRPAを始めようとしている方にとっては、安心して読める書籍だと思います。

また、著者はアスキーで『松本典子の「はじめよう!Azure Logic Apps/Power Automateでノーコード/ローコード」』というPower Automateの連載をされていて、とても参考になります。

RPA関連のIT用語(DPAとRPAの違い、iPaaSとは?など)をイチから解説しているので、プログラム未経験で、Power Automateのフローを実例紹介で紹介している書籍を読みたい方にオススメです!

難易度 : ★

中級者〜上級者向けRPAオススメ本

Power Automateではじめる ノーコードiPaaS開発入門

クラウド版Power Automateを紹介しています。関数や変数の解説があるので、全体的に中級者以上の内容になっています。
また、Chapter7.3「カスタムコネクタの作成」では、カスタムコネクタの説明がされています。カスタムコネクタの作成を扱っている書籍は珍しいと思います。

著書の掌田 津耶乃さんは、PHP、Node、Pythonなど多分野で活躍されている、ベテランのテクニカルライターの方です。

初心者向けの書籍は読んだが、次にステップアップする書籍を探している中級者、クラウド版Power Automateをある程度使いこなしている方、プログラマーの方にオススメです。

難易度 : ★★

Power Automate for Desktop RPA開発 超入門

デスクトップ用 Power Automateを紹介している書籍です。
著者は、上記3.1で紹介した『Power Automateではじめる ノーコードiPaaS開発入門』と同じ掌田 津耶乃さんです。

この書籍で、私が一番参考にしているのが、付録の「Robin超入門!」です。
デスクトップ用 Power Automateのフローの中身は、Robinという言語です。
フローを作る際に少し複雑な事をしたい場合、Robinのコードを理解しておくと役に立つ場合があります。
本書の随所に「Robinコード」を紹介するコーナーがあったり、Chapter7の「AccessとSQL」の中級者以上が業務で使いそうな実践的な内容が書かれてあるので、全体的に中級者以上か、プログラマー向けの内容です。

3.1同様、ステップアップする書籍を探している中級者や、デスクトップ用 Power Automateをある程度使いこなしている方などにオススメの書籍です。

難易度 : ★★

Power Automate自動化レシピ

クラウド版Power Automateを紹介していて、ワークフローの詳細な解説や関数の使い方などが書かれていたり、実践的なフローの例題が載っています。

私が一番参考にしたのは、5章の「[HTTP要求の受信時]トリガーで作成する外部サービス連携BOT」です。LINEのAPIを使い、実用的なアプリを解説しています。
クラウド版Power Automateで、外部のAPIを操作する際に参考にしました。

実践的な内容が多く、すぐに業務に活かせそうなフローの例題が載っています。
ただし、本当に初めての方には少しハードルが高いかもしれません。

クラウド版Power Automateの中級者以上や、プログラマーの方にオススメです!

難易度 : ★★

さわって学べるPower Platform ローコードアプリ開発ガイド

クラウド版Power Automateを紹介している書籍です。「Power Automate」だけではなくマイクロソフトのローコード開発ツール「Power Platform」を全て扱っている書籍です。
アプリ画面を開発する「Power Apps」、処理を自動化する「Power Automate」、データ集計・分析に適した「Power BI」を使い、実際に業務で活用できそうなアプリを解説しています。
「Power Automate」は、第6章「承認フローの作成」で取り扱われています。
承認機能を使い、フローを作成するという内容になっています。

技術監修のパーソルプロセス&テクノロジー株式会社さんは、RPAの分野で活躍されている会社さんなので、内容は間違いないと思います。

「Power Platform」全体を一通り体験してみたい方にオススメです!

難易度 : ★★★

はじめてのPower Automate Desktop―無料&ノーコードRPAではじめる業務自動化

デスクトップ用 Power Automateを紹介している書籍です。
この著者は、上記2.1で紹介した『できるPower Automate Desktop ノーコードで実現するはじめてのRPA (できるシリーズ)』著者のあーちゃんさんが働いているASAHI Accounting Robot研究所さんです。
弊社では、デスクトップ用 Power Automateの中上級者向けの書籍として推奨しています。

第6章の「UIアプリケーションの操作」では、「ロボ研ラーニングApp」という架空のアプリを使い実際にフローを作成していきます。

デスクトップ用 Power Automateの全ての操作方法は、公式ドキュメントを探せば載っている事なのですが、あの膨大な資料から探すのは、これから学ぶ人にとってはとてもハードルが高いです。

なので、デスクトップ用 Power Automateを使いこなすには、このような実践で使えそうな要点がまとめられた書籍での学習が最短の道だと思います。

私の中で一番参考になったのは、第8章の「応用編」です。ある程度、複雑な業務フローを作る際に必要となるであろうポイントが網羅されています。UI要素に変数が使える事を解説しているのですが、この解説をしている書籍は珍しいと思います。

著者のASAHI Accounting Robot研究所さんは、多数のRPA研修をされているとの事で、業務で必要と予想できるポイントが簡潔にまとめられています。また、ブログTwitterの運営だけでなく、様々なRPAコミュニティで活発に活動されているので、私も参考にしたりイベントに参加させていただいております!

デスクトップ用 Power Automateをある程度使ったが、もっと詳しく知りたい中級者以上の方にオススメです!

難易度 : ★★★

おわりに

今回は2022年に読んだ初心者〜上級者までにオススメのRPA本9冊を紹介させていただきました!

前回は、「2020年に読んだおすすめのPython本7冊」も紹介させてもらっているので、是非ご覧ください。

みなさんも是非RPAを取り入れて、業務効率化を目指してみませんか?

前の記事
«
次の記事
»

技術カテゴリの最新記事